舞台の声の探求

私が入っているVASTAという

世界ボイストレーナー協会のメンバーで

舞台の声を探求しているダーシー・スミスがいます。

 

シンプルだけど、それそれ、それに興味がある~

と思わず語りかけてしまう動画を

いくつかyoutubeで掲載しています。

そのひとつをご紹介します。

 

これは、舞台上のセリフと動きの探求で、

左奥(欧米では、演者側の左右を言います)から

右前に歩いて行きながら、

初めはセリフを言い終えても動きを止めず、

次はセリフ動きを同時に終わるというものです。

 

その効果の違いは、シンプルだけど、興味深いです。

ダーシーは、

後者がよりよいとして提示しているのですが、

恐らく、

動きを止めた際の身体内のエネルギーが語気に移されて、

言葉の特に文末の解放されて

伸ばして行くときの不安定は不確かさを

解消して最後まで勢いのあるセリフ回しができる

効果を狙ったのかなと思います。

 

2階席まで声を届けながら、同時に届けるために

消えてしまいがちな文末の処理を身体の動きの

助けを借りてやろうとしているのかなと思います。

 

身体の動きは、動きを突然止めても、

それまでの反復動作によりその運動エネルギーは、

すでに準備されています。

そのロコモーションを利用しているということになります。

 

しかし、このアイデア自体は、

そんなに新しいことではありません。

が、実際にして見せてくれる人がいると

やっぱり本当なんだと、つくづく実感します。

面白いです。

 

本当は、

秋にある演劇の学会で、こういう話がしたかったのですが、

今はどうにもこうにも動けないので、

残念ですが、またの機会にしますー!