地球の用事

 8月19日と20日は、もしかすると実現するかも???という私の小さな夢がありました。

 毎年、この時期に開催されているという会が長野の山荘であって、そこに兼ねてからとても尊敬する先生が、大変ご高齢ですが、もしかするといらっしゃるかも?!ということで、わずかな可能性にかけて、ずっと練習していた詩がありました。もしやチャンスがあれば、聞いていただこう…と。

 しかし、残念なことに、逝去され実現しませんでした。

 そこで私なりの追悼を兼ねて、その詩-まどみちおさんの「地球の用事」を、昨日18日のボイスWSで参加者の皆さんとワークしてみました。

ご存知の通り、まどさんも104歳と、とても長生きされた方です。

 

この詩をゆっくりと、しかし、母音が間延びせず、

丁寧に意味ある間をあけて、

スピーチすることは、とても大変です。

 

参加された皆さんで、想起することや老いることなど

少しずつ私の世代のテーマになるような話をしながら、

身体や詩のワークをして、あっという間に一日の講座が終わりました。

 

参加くださった皆さん、ありがとうございました。

 

地球の用事           まど みちお

ビーズつなぎの 手から おちた

赤い ビーズ

 

指さきから ひざへ

ひざから ざぶとんへ

ざぶとんから たたみへ

ひくい ほうへ

ひくい ほうへと

かけて いって

たたみの すみの こげあなに

はいって とまった

 

いわれた とおりの 道を

ちゃんと かけて

いわれた とおりの ところへ

ちゃんと 来ました

と いうように

いま あんしんした 顔で

光って いる

 

ああ こんなに 小さな

ちびちゃんを

ここまで 走らせた

地球の 用事は

なんだったのだろう