風邪をひいて寝込んでいるので…

空と風と星と詩

 

1月の中旬から山口、京都、関東と一日置きに飛び回っていて、

12月下旬から治り切っていなかった咳が悪化して、

そんなこんなに引導されるように風邪にかかってしまいました。

 

木曜日までは頑張ったんですが、金曜日からお休みをもらって、

ずっと寝て込んでいます。何しろ寝ていると、時間がたっぷりあるので、

ゆっくり読みたかった詩集などを引っ張り出してきて読んでいます。

尹東柱(ユン・ドンジュ、1917-1945)の詩集「空と風と星と詩」(息吹郷訳)もそのひとつ。

日本に留学し、京都の同志社大学に在学中、治安維持法違反の嫌疑で逮捕され、

28歳で獄死しています。小さい頃から詩を書いていて、韓国では、国民的詩人でもあるそうで、

日本語訳を見つけて購入してから、随分陳列されたままでした。

好きになった詩は沢山あるのですが、紙面の制約を理由にひとつだけご紹介します。

 

十字架 1941

追いかけてきた陽の光なのに

いま 教会堂の尖端(さき)

十字架にかかりました。

 

尖塔があれほど高いのに

どのように登っていけるのでしょう。

 

鐘の音(ね)も聞こえてこないのに

口笛でも吹きつつさまよい歩いて、

 

苦しんだ男、

幸福なイエス・キリストへの

ように

十字架が許されるなら

 

顎を垂れ

花のように咲きだす血を

たそがれゆく空のもと

静かに流しましょう。