盛りだくさんな旅 ロシア編Ⅲ

シア文学は何の知識もなく、

今回の旅で、国民的な詩人プーシキンを初めて知りました。

 

3日目の夜は、彼の詩「ヌーリン伯」など三部作を劇にした公演をフォメンコ工房で観ました。

この劇場は、巨匠ピョートル・フォメンコが、GITISの卒業生の俳優と創設されたそうで、

劇場から演出、俳優まで、上質のロシア演劇という印象でした。

 

さて、詩を読む私は、詩人プーシキンに興味を持ったのですが、

彼の詩よりも彼が最期、決闘によって死んだということにびっくりしました。

なんでも、大変美しかった彼の妻ナターリアには、なんと4人の情夫がいたそうで

その一人フランス人のジョルジュ・ダンテスと決闘し、負けたらしいのです。あ~ぁ。

しかし、これは、プーシキンの進歩的な思想を嫌った宮廷貴族の策略であったかもしれず

その罠にまんまとハマってしまったプーシキンだったかもしれないという説もあります。

が、彼が決闘したのは、この一回だけでなく、

過去に何回もしていたそうで、どうも喧嘩っ早い人みたいです。

 

この3日目の日中は、プーシキンの家が記念博物館になっている、

そして、大好きになったチェーン店のレストラン「ムームー」があったアルバート通りから

少し横道を入ったところにあった、シューキン演劇大学の授業見学でした。

とても楽しみにしていました。

そして、期待通りでした。

授業を見せてもらったのは、音楽劇も学んでいる学部の2年生の「音楽アンサンブル」のクラスで、

ちょうど、英語のキャッツの練習中。来週、ブロードウェイから先生が来るそうで、

それまでに完成度を上げておこうという段階で、ジェリクルキャッツを歌っていました。

おお~、さすが、子音の強い英語です!でも、みんな英語が上手です。

 

敵対していたと言えども、ロシアの大学、世界各国からの留学生を受け入れねばならず、

第二公用語は英語だそうです。ちなみに、国際映画大学で案内してくれた学生さんにきいたところ、

学校では、英語は教えてもらわないそうですが、みんな、小さい頃から塾に通って習得するんだそうです。

彼女は、12年学んだと言っていました。

話がそれましたが、授業見学で、一番感動したのが、指導されたいた歌の先生の声です。

もう熟成しているといいますが、出したい音もそこにあると言いますか、なんなく高音も出ます。

学生たちのまだフレッシュで音を取りにいかないと出ない声ととても対照的で、いや凄かったです。

よく楽器の話で、いい音を聞いて練習するのが大切だと聞きますが、

いい声を聞くことができると、今はそうならなくても、あそこに行くという目標といいますか、

レベルがわかっていいなと思います。

 

この先生が何度も生徒に練習させていたのが、歌の中のWhats …? の単語。

一瞬、観客に尋ねているその手放した間でした。ほんの一瞬の。それを何度も。

こういう詳細が聞けると、とても繊細な仕上がりになりますよね。

当たり前です。

いや~、いいものを見せていただきました。満足、満足です。